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第十五回
「虫の旬 秋(5)」
(3)スズメバチ(幼虫、さなぎ、成虫)(2)

●オオスズメバチのさしみ
【材料】(4人分)
オオスズメバチ前蛹 20頭
わさび醤油

【作り方】
1 前蛹を30秒ほど熱湯に通し、よく冷やす。
2 わさび醤油でいただく。

「前蛹」は蛹になる直前の段階で、もっとも美味いとされ、「フグの白子のようだ」とも形容される。

●酢蜂
【材料】(4人分)
スズメバチ幼虫・蛹 40頭
下味
 酒・しょうゆ 大さじ1
 片栗粉 大さじ4
たまねぎ 1個
しいたけ 4枚
にんじん 1/2本
ピーマン 2個
にんにく 1片
揚げ油 適量
合わせ調味料(市販の酢豚の素でも可)
 スープ 1/4カップ
 しょうゆ 大さじ1/2
 砂糖 大さじ2
 酢 大さじ1
 塩 少々
 トマトケチャップ 小さじ1
 片栗粉 大さじ1

【下準備】
1 たまねぎは2センチ角切り。しいたけは石づきをとっていちょう切り。にんじんは皮をむいて乱切りしてレンジに1分ほどかける。ピーマンは乱切り。

【作り方】
1 スズメバチ幼虫・さなぎはさっと湯通しする。
2 酒と醤油にからめて30分おく。
3 ビニール袋に片栗粉をいれ、汁けをきったスズメバチを入れてよくふりまぜる。
4 揚げ油を175度ぐらいに熱し、スズメバチを入れ、約1?2分、カリッとしたきつね色になるまで揚げる。
5 フライパンでつぶしたニンニクを炒める。
6 たまねぎを炒め、ピーマン、ニンジン、しいたけを炒め合わせる。
7 合わせ調味料を入れて1?2分煮立てる。倍量の水でといた片栗粉を少しずつ加え、手早くまぜる。
8 揚げたてのスズメバチを加えてまぜ、あんをからめる。

 これは酢豚風スズメバチの幼虫と蛹の炒めものである。とろりとした甘酢あんにからまる幼虫と蛹のしっとり感が食欲をそそる。しこしこした食感、味は白身魚に近いか。中華メニューにあっても自然だし、昆虫はちょっとという人でも普通においしく食べられる一品である。 

●スズメバチと焼きなすのみぞれ煮
【材料】(4人分)
幼虫、蛹 100g
なす 小6本
大根おろし カップ1
めんつゆ カップ2
油 適量
片栗粉 適量

【作り方】
1 なすは大きめの乱切りにして、油をしいたフライパンでさっと焼く。
2 スズメバチは片栗粉をまぶしてカラッと揚げる。
3 小鍋にめんつゆを煮立て、なす、スズメバチ、大根おろしを加え、ひと煮立ちさせる。

 旬同士の取り合わせでおいしさ抜群! 秋ナスは実がしまっていて煮崩れないのがいい。大根おろしを加えることで、ナスの油っぽさが気にならず、さっぱりといただける。成長段階による食感の違いも楽しみたい。
(スズメバチの項、次回に続く)

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