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第十五回
「贅沢は素敵だのお話し その二」
シカ肉料理

 シカの肉は全て生食が可能です。(病気やウィルスに感染していない限り)

 猟などで獲ったシカは処理時には体温を持っています。その体温を出来るだけ早く下げる必要があります。腹部を開き、内臓等を取り除いて冷水で体温を下げなければいけません。

 同時に血液を洗い流して、肉が臭くなるのを防ぎます。その処理を怠ると「野生動物の肉は臭くて、硬い」と言われます。

生レバー

 シカのレバーを刺し身として食べる場合、前記のような処理がとても大切になります。解体処理時にレバーにいち早くナイフを入れて、大量の流水を使い、血が固まらない内に血抜きをすれば最高の生レバーを食べることが出来ます。出来るだけ薄く切って皿に盛り付けます。コネギの微塵切りをトッピングして、タレは胡麻油に岩塩を入れた物がマッチします。新しい生レバーはシャキシャキとした歯応えがあり、焼き肉店で食べる物では味わえない最高品です。私は岩塩を良く使用します。山の幸には岩塩が良く合います。チャレンジして下さい。

(申し訳在りません、写真のレバーは一日経過していて色がよくありません)

にぎり寿司

 肉のにぎり?少し疑問に思われるかも知れません。
シカ肉の柔らかい部分をにぎり寿司用に用意して、下になる部分に醤油を付けて寿司飯の上に載せるだけです。オロシショウガをトッピングして、お好みの醤油や溜まり醤油で頂きます。マグロの寿司に似た感触です。これはハンターで無ければ食べることの出来ない逸品です。

心臓の刺し身

 シカの心臓も刺し身で食べることが出来ます。心臓を縦割りにしてから、上下端しは除きます。薄く切ってショウガかワサビ醤油で食べます。形がそのまま心臓ですから、テーブルの上に置くには少し勇気が必要かも知れません。

追伸

シカ肉の利用法はたくさん有りますが「喰わず嫌い」と言うか、処理を迅速且つ的確に実行しなければ、時間と共に味が落ちて行きますので一般に広まらないと考えます。

肉の付いたアバラも焼き肉のタレに一晩漬け込んでから炭火で焼くと楽しい焼き肉パーティーになります。野食計画グループの皆さまも是非、猟グループの有害鳥獣駆除の見学にお越し頂ければ、そのチャンスに恵まれるかも知れません。お待ちしております。

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