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第ニ回
「スズメのお話し」
スズメを食べてみよう。

スズメのように可愛い小鳥を食べるなんてと思いますか?
スズメは体重24グラム前後ですが、あの飛翔力を維持するためには一日にかなりの量の餌を食べると思います。 秋になって実った稲田を数千羽の群れを作り攻撃する事を考えて下さい。 お米の被害は想像を上回るものになると思います。 京都の伏見稲荷神社の焼き鳥は有名です。スズメやウズラが売られています。 何故、伏見稲荷で焼き鳥なのでしょうか、稲荷の語源は稲成り或いは稲生りだと考えます。 稲に害するスズメを獲り食べた事から始まったと考えるのは飛躍しすぎでしょうか、個人的考えですからお許し下さい。

昔のお話し

スズメの御宿と言う噺があります。
昔はお釜の底に残った僅かなご飯粒でも洗い取って壷に入れて置いて、お米の形が無くなった頃、洗い物の糊として使いました。勿体無いの精神は古くからあったのですね、見習いましょう。 お婆さんはその糊を食べたのスズメの舌を切り取って山に帰したのですね。 それほどお米を大事にしていたのでしょうね。

スズメの安全性とリスク

スズメに関しては安全性もリスクも言及する必要は無いと思います。
散弾銃で撃ち獲ったスズメは食べる時に散弾粒を噛む事がありますので注意しましょう。

スズメを獲りに行きましょう。

スズメは何処にでも居ますが、人家の近くで生活する特性を持っています。 家があっても人が生活していない廃屋の周辺にスズメは棲みません。 散弾銃などを人家の近くで発砲する事は出来ませんので、耕作されていない田畑に雑穀などの出来るだけ小さい粒のものをバラ撒きます。銃砲を持った者はブラインドを作ってスズメが集まって来るのを待ちます。 スズメを取るには空気銃が一番ですが、少し乱暴に多くのスズメが集まった所を見計らって散弾銃を二連射、三連射して撃ち獲ります。 カスミ網でも獲れますが、カスミ網は狩猟法違反です。使用しないで下さい。 他にも多種の捕獲方法が在りますがそれは後日に見送りたいと思います。

処理

小さなスズメを一羽づつ処理していては非効率的です。 大きな鍋にお湯をタップリ沸騰させておき、スズメを掘り込んでかき回します。 直ぐに鍋から上げて指を使って羽毛を剥ぎ取るようにいたします。 この時点で羽毛から出る異臭に困惑されると思います。それがスズメの生活する環境の臭いで、スズメが棲む環境を汚しているのは我々人間にだとしたら、反省致しましょう。 頭を落として、内臓を取り、開きにして、水切りをして置きましょう。

料理

スズメは焼き鳥です、その他には在りません。頭を落として、内臓を取り、開きにしたものをザラメ砂糖、日本酒、醤油、味醂、ショウガを合わせて煮詰めたタレに漬け込んでから網焼きにします。弱火でじっくり焼きます。 お好みで粉サンショウを振り掛けて食べましょう。そんなに多く食べるものではありません。二羽までにしておきましょう。それが嗜みと言うものです。

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