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メルヘンの野食歳時記第四回
「野食紹介@ - アケビ -」
アケビ

【利用部位】若芽、実
【採集時期】若芽は3月から5月、実は9月から10月
【採集場所】山野の林縁
【料理】実は生食・炒め物、若芽はおひたし・天ぷら

アケビといえば普通、秋のぱっくりと開いた実を思い浮かべることでしょう。この秋にいくつか食べることができました(果肉の中の黒い実は苦いので食べないで吐き出す)が、ほんのりとした甘みがあって何となく懐かしい味がしました。この果肉は砂糖をたっぷり使ったお菓子を食べることのできなかった昔の子供たちにとっては、絶好のおやつだったようです。

しかし、アケビの果肉を食べ終わったあとに残った皮を捨ててはいけません。この皮こそ知る人ぞ知るアケビの最も美味しい部分なのです。果肉は甘くて子供向きですが、この皮はちょっと苦味があって大人の味です。その残った皮に挽肉を詰めて蒸し焼きにすると、スポンジ状だった皮の部分はねっとりとした舌触りになり、ほどよく苦味の効いた一品ができあがります。

また、秋だけでなく春に出てきた若芽も「木の芽」と呼ばれており同様に食べられます。おひたしや天ぷらにするとこれにも程よい苦味があって春の訪れを感じさせてくれる旬の一品になります。

さらに、その柔軟な蔓もツル細工などに利用することができ、本当に人間にとっては本当に便利な植物でありますね。

自宅の庭に植える際は、自家不和合性(同個体の花粉では結実しない、つまり1株だけでは実がならない)という性質があるために2株以上植えないと実がならないので注意してください。

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